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蛍火の杜へ:2011年〜

枕は2016秋年クール。最初に終わったのが「ViVid Strike!」。うーん。やっぱ格闘技へ行くのはねぇ。いくら「なのは」でもちょっと限界かな。「3月のライオン」がなぜかここ2回はお姉さん編の似たような展開。首を傾ける角度とかシャフトっぽい演出でしたが。

あとですね。「ガリナン」。声優界やアニメ制作の内側をというより社会人としての生き方みたいな方向性へ。前にも書いたけど千歳ちゃんって親近感あります。世の中なめてるところとか、自信過剰のくせにすぐに落ち込んだりとか、逆に急に舞い上がったりとか。自分でも最低だという自覚はあるのに、妙に周りに支えてくれる人いたりとか。一瞬鏡を覘きこまされる感あります。「そんな性格悪いヤツは役者くらいしかできん」はグサッと来た。私、役者じゃないしw。

といいつつ、アニメの輪が最近広がってきて、勧められた中編映画をまとめて観ました。ひとまず、一番気に入った「蛍火の杜へ」をタイトルにしました。5年前の作品なのですね。作者の緑川ゆきさんは「夏目友人帳」で有名ですね。世界観も似ている感じ。「LaLa」連載で少女マンガっぽさがいい。

制作はブレインズ・ベースです。「一週間フレンズ。」などのように、薄めの色調が好きですね。44分の作品ですので「人に触れられると消える」というネタ一つで簡素にまとまっていました。不満があるとすると、ラストは不可抗力ではなく、蛍ちゃんが自分の責任でギンを消してほしかった。決断への葛藤や後の悔悟。ドロドロ好きですねぇ私。ああ、黒いわ。役者じゃないとマジ生きて行けないのかっ。

「ガラスの花と壊す世界:2016年」。うーーん。なんでしょうかね。それぞれの要素が古めかしい。コンピュータに世界を管理させたら人類は害悪と判断されたネタは、ターミネーターなどなど多数。さらに、仮想現実要素を入れてマトリックス。仮想世界ネタはツバサとかSAOもその類。

IT知識を入れてるのだけどウイルス対策ソフトはベタ過ぎ。この感じならIPS(Intrusion Prevention System=侵入防止システム)とか、Falsification detection system(改ざん検知システム)と言った専門性を出した方がよかった。脚本は志茂文彦さん。超巨匠です。構成なら「CLANNAD」「AIR」などのKey作品。脚本のみですが「Fate/stay night」さらには「涼宮ハルヒの憂鬱」。最近では、「ステラのまほう」「NEW GAME!」。名脚本家をしてもネタ要素が少な過ぎだったというところかな。

リモがマザーの「名残」という設定もどうだろ。他の2人はNPCだけどリモだけ実は最後の人の生き残りのPCだったって展開が良かったな。そう予想してたのですが。あと人類滅亡のプロセスがよく分からずリアリティーに欠ける。世界遺産探訪もベタ過ぎ。個人的に行きたいとこイッパイですけどね。来年夏からは基本自由業なんで、行けるかな。少しは。

むしろ、デュアル、ドロシーのリアルストーリー(バックアップ世界での物語)を心理劇として半分の時間を使い、実は仮想世界だった。。。の方がよかったかも。ちなみにバックアップというのもなんだかねぇ〜。アーカイブじゃないかと。キャラは可愛く、さすがのA-1 Picturesクオリティーですが、どうも濃い色は目がチラチラして嫌だ。キャラは「アルペジオ」に少し似ていましたがキャラデザ担当違うね。

「ねむれ思い子 空のしとねに:2016年」。海外ではこういうキャラでもOKなんですかね。3DCGはキャラがどうも可愛くなく動きが変。ベルセルクもそうでしたが、さらにクオリティーが低い。赤ちゃんとかキモイレベル。技術限界については、すでに「ブブキ・ブランキ」のサンジゲンがセルライクで超えていると思われ。

ストリー的には再生医療も現実的になってきてSFでもよくあるネタ。ちょっと方向性違うけどスタニスワフ・レムの「ソラリス」とか冷凍睡眠はハインラインの「夏への扉」を思い出してました。「バーナード嬢曰く」も放映されており、少しSF古典で読んでないのも漁りたくなった。

「ハル:2013年」。割とよかったんですけどね。出だしは。気になったのは、キャラデザ。くるみちゃんは少女マンガ!!って感じでとてもよい。それ比してハル君がイマイチ。少女マンガ風イケメンじゃない。ロボットのデザイン、荒川博士はお茶の水博士風だし、お婆ちゃん達の顔の極端なデフォルメなどなど、手塚治虫さんリスペクトなのでしょうか。ヒロインとのバランスが悪く違和感ありました。

ラストがねぇ〜。「自分をロボットだと思ってしまう」はどんでん返し展開ありきで取ってつけたような印象。意外と言えばそうですが、論理的に破綻していて受け入れがたい。ここまで酷い理屈立てなら、ハル君は単なる記憶喪失にしておいて、ネタバレは前半部分の方がマシ。「プラメモ」みたいなカラクリでもいいかも。

制作はWIT STUDIOですが、Production I.Gから独立とのことでロボット系得意かと思いきや、叙情溢れる映像ではありました。四条河原町から、錦市場、四条大橋、南座、鴨川、出町柳、先斗町かな。関西人ならお馴染みの光景ですが、よくできていました。

でもでも色濃い。彩度が高い純色に近い色使いってことなのかな。ビビッドな感じですが、少し濁らせて中間色かもしくはパステル調が大好きなんですけどね。そいや最近TYOアニメーションズ作品観ないなと思ったら「ゆるゆり☆さんはい」そうだったんですね。ああ、TYOって元ハルフィルムメーカー。これもHAL。2001年宇宙の旅。IBM→一字戻して→HALです。

ということで、性格真っ黒な私にはなかなかぴんと来なくてねwww。何気ない写真なんですが。
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父が元気なころに鉢植えした椿です。それから入院やら何やらバタバタになり放置。枯れたと思ったら、持ち直しました。元気な葉っぱが出てきた写真を病床に持って行って少し元気付けられたかな。結局父は亡くしまい、またバタバタでこの子も再度放置。でも蕾が付きました。侘助かな、白い花だったような。


by cahlan | 2016-12-18 17:17 | Anime

(c)ことみさん:空色マカロン


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