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娘の家出

この間、白パッチを手に入れて「眼帯・エヴァ・綾波」というようなキーワードでネット検索した覚えはあるのですが…尼からリアル眼帯(コスプレ用品)のレコメンドメールがっ。これ、どこでどう繋がってるんでしょうね。少し、気持ち悪くなりました。

とは言え、レコメンドがありがたいこともあります。私、マンガは作者の方も含めて、あまり詳しくありません。いつも注意を払っているわけではないので、好きな作者の新作情報は歓迎と言えば、そう。で、志村貴子さんの新作「娘の家出」へのお勧めが来たので、リアル書店で購入しました。青年誌連載と思って、そっちの棚を探していたのですが、見つかりませんでした。店員さんに聞いたら、少女コミックの棚にありました。青年誌といっても女性向けの雑誌だったようで、かつ、表紙も少女マンガ風だからかな。

ストーリーは、父母が離婚した女子高生の物語です。離婚の原因はお父さんの浮気。ありがちストーリーですが、お父さんの不倫相手は「男性」…というところが面白い。しかも、イケメン同士のBLとかじゃなくて、太めの彼氏と髪の毛薄いお父さんみたいな。

志村さんはアニメ紹介でも書いた「青い花」「放浪息子」の作者です。前者は同性愛、後者は性同一性を扱った作品です。いずれも、無理やり読者に感動を与えようと意図したわざとらしい演出はなく、教条的な要素もなく、淡々と、日常のちょっとしたエピソードのごとくセンシティブな問題を描いており、私の評価は☆5つです。

性的マイノリティーと十把一絡げに表現されてしまいますが、当然のことながら、それぞれの人によって、その個性は千差万別。「放浪息子」の二鳥君が象徴的ですが、女の子の服は好きだけど、彼女もいる…という。人を固定観念で決めつけてはいけないのだろうと思います。

表題作、まだ1巻目で最後まで読んでいませんが、志村さんらしい出だしではないかと思います。絵も私好みの少女マンガっぽい綺麗なキャラデザというのも夢中になる理由でしょうか。ああ、そうそう。以前の記事にも書きましたが、志村さんは「アルドノア・ゼロ」のキャラクター原案も手掛けています。「まどか☆マギカ」の時の蒼樹うめさんのように、異色の組み合わせを狙ったのでしょう。いずれにしても、この作品、今後も継続して読み続けようと思っています。

今日の一枚。山並みが綺麗です。
娘の家出_e0077477_14583853.jpg

by cahlan | 2014-07-16 14:56 | Real

(c)ことみさん:空色マカロン


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